合成できるモナド、モナドが合成できる時

(今回のコードは github:everpeace/composing-monads にあります。) 一般に、モナドって合成できないって言われますよね。でも、モナドって合成できる場合も有るんです。今回はまず、合成が難しい(できない)理由を説明して、じゃぁ「モナドが合成できる時」…

「プログラミングErlang」のRing Benchmark をAkkaでやってみた

「プログラミングErlang」のRing Benchmarkをやってみたの続編です。今度は、Akkaでやってみました。github.com/everpeace/ring-benchmark-in-akkaErlangでプロセスといっていたのがAkkaではアクターになります。ちょっとだけ違うのは、Erlangのプロセスは P…

.ssh/configで変なHostを設定せずにGithubの複数のアカウントを使い分ける

Githubのアカウントが複数になってくると、結構厄介ですよね。 githubで複数ユーザを使い分ける http://d.hatena.ne.jp/monjudoh/20110411/1302521587 ここにあるように.ssh/configにHostエントリを書けば出来るんですが、githubのページに表示されているclo…

「プログラミングErlang」のRing Benchmarkをやってみた

最近「プログラミングErlang」を読んでいます。プログラミングErlang作者: Joe Armstrong,榊原一矢出版社/メーカー: オーム社発売日: 2008/02/23メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 8人 クリック: 284回この商品を含むブログ (97件) を見る今後、並行、…

Scala/SBT/Growlで快適TDD環境「sbtのテスト結果をGrowlで通知する」

会社のRuby好きな同僚に ZenTestいいわぁ。しかもGrowlで通知とかいいわぁ。 なんて自慢されてくやしいので、Scalaにも当然あるよねと思って調べたらありました☆softprops/sbt-growl-plugin作者はpicture-showを作ってるsoftpropsさんでした。このプラグイン…

Stanfordの機械学習コースは初学者にホントおススメです。

10月から3ヶ月間受講してきた、スタンフォード大学の機械学習のオープンコースであるhttp://www.ml-class.org/ のコースを修了しました。機械学習の初学者として受講してとても満足感&充実感があったのでシェアさせてもらいます。来期(1月スタート)も同コー…

[形式手法][モデル検証] AlloyでDining Philosophors 日本語版

FormalMethod勉強会をやられていて、最近は僕も圏論勉強会でご一緒させていただいている id:kencoba さんが前から提案されていた Unicode identifier in Alloy Analyzer http://alloy.mit.edu/community/node/1039 がめでたく本家のAlloy Analyzerに取り込ま…

AlloyでDining Philosophers 〜その2: デッドロックを検出しよう〜

さて、この前の日記で、哲学者たちとフォークを一つのテーブルに着かせる事ができました。 では、今度はナイーブなアルゴリズムでデッドロックが起きる事を検証してみましょう。 今回のアルゴリズム 哲学者は同時に1本のフォークをとる。 2本獲得して満足…

AlloyでDining Philosophers 〜その1: とりあえず全員テーブルに着席させよう〜

最近形式手法について勉強したくて、この本を買ってAlloyって言語について勉強してみたので書いてみる。抽象によるソフトウェア設計−Alloyではじめる形式手法−作者: Daniel Jackson,中島震,今井健男,酒井政裕,遠藤侑介,片岡欣夫出版社/メーカー: オーム社発…

モナドを勉強してみたので、オブジェクトっぽいのを作ってみた。

社内勉強会でHaskellを細々とやっているんだけれど、やっとこさウワサのモナドの章が終了。使用している本はふつうのHaskellプログラミングです。そこで、「モナドを使うと参照透明性を保って擬似的に状態をプログラミングできるっぽい」というモナドの気持…

Just do it. 〜答えはそこにある。いやそこにしかない〜

デブサミ2008感想です。すみません、特定の講演の感想ではないです・・・・僕は今回は今僕が最も興味があることの一つである「アジャイル」に関する公演をメインに聞いた。仕事で関さんの講演が聴けなかったのが残念だが、朝一の平なべさんのと、片山さんの…

Melted Brainの作り方

デブサミ2008の平鍋さんの講演でメアリーポペンディックさんの本からの引用で「Melted Brain」という話があった。「ビジネス的な事」と「技術的な事」。これらは基本的にとても性質の違うもので、専門家も別々の場合が多い。しかしながら、ソフトウェア開発…

マインドはプロセスを生み、プロセスはマインドを育てる。〜マナーとルールに見る関連性〜

最近、アジャイルマインドという言葉をよく目にする。 そしてマインドと対極的な位置にあるのがプロセスやプロトコルという言葉じゃないだろうか。最近マナーとルールについての興味深い記事があった。これはマインドとプロセス(プロトコル)にそのまま当て…

The Core Protocols 〜チームワークの最強兵器〜

2008年のオブジェクトの広場にて、先日日本語訳で貢献することができたJim McCarthyのCoreProtocols V3の紹介記事を寄稿しました。今回のキーワードは 「チームワーク」。 よく耳にする言葉ですよね。 そして、この「チームワーク」の力を実感している人も多…

「論理哲学論考」におけるオブジェクト指向

最近、 野矢茂樹『ウィトゲンシュタイン「論理哲学論考」を読む』 を読んでいて、とてもオブジェクト指向的な考え方を垣間見たのでここにまとめておく。 二.〇二三一 対象を捉えるたえめに、たしかに私はその外的な性質をとらえる必要はない。しかし、その内…

フロントローディングについて雑記

最近、僕の読んでいるブログに 「ソフトウェア開発におけるフロントローディング」 という話がよく出てくる。 フロントローディングは製造業の言葉で、製造の段階で見つかるミスをできる限り少なくするために、できる限り設計段階で作りこんでおこうというも…

The Core Protocols V3.01 日本語版

以前、平鍋さんの記事で紹介されていたJim McCarthy氏のThe Core Protocols V.3.01。本家でも翻訳版を募集していたので、翻訳を行いました。The Core Protocols V.3.03(原文) http://www.mccarthyshow.com/wp-content/uploads/2011/02/The+Core+Protocols+3.…